「デスノート Light up the NEW world」感想―ツッコミオンパレード

さぁ、当ブログでもいよいよ「デスノート Light up the NEW world」をご紹介する時が来てしまったようです。
「MONSTERZ」や「バトルシップ」といった映画大好きのク◯映画フリーカーとしては観る前から酷評な本作は楽しみだったのですが…
想像以上に普通の映画でガッカリしました。狂気が足りない。


  • 製作年:2016
  • 公開日:2016/10/29
  • 上映時間:135分
  • 監督:佐藤信介
  • 出演:東出昌大、池松壮亮、菅田将暉、戸田恵梨香、川栄李奈、藤井美菜、船越英一郎、中村獅童(声)、沢城みゆき(声)、藤原竜也、松山ケンイチ他
  • 概要:デスノートでとにかく人をぶっ◯すだけの痛快ストーリー

評価:0/10
オススメ:気になった人だけ観るがよろし

※0点はバカ映画に贈られる評価で、個人的なお気に入り度は9点と同等かそれ以上です。

中盤までは割りと私好みの脳筋ストーリー展開で楽しかったのですが、後半のアレの大量投入あたりから雲行きが怪しくなり、ラストはもう…
でも、なんだかんだで楽しかったのでバカ映画認定します。

で、上記の通りラストが酷くて本作を擁護する気は無いのですが、よく本作を非難している人達が言っている

「デスノート6冊って変な設定を作るな」
「『L change the WorLd』が無かったことにされてる」

に関してはこれだけ言わせて欲しい。

お前らは本当に原作や前作までの映画を見ていたのか?

※以下ラスト含めてネタバレ
※ストーリー解説は一切なく、ただただツッコミの応酬です

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ストーリーをなぞるとただのあらすじになってしまうので(毎回そうなのですが)、今回はいくつかのポイントに絞ってお話したいと思います。

本当に6冊のノートがあったら…?

実はデスノートって原作単行本を熟読していた方ならご存知だとは思いますが、本編に出てこないデスノートのルールがちょいちょい書いてあってその内の一つが今回の話の「人間界に存在できるノートは6冊」というものなのです。

で、それがもし本当に人間界に6冊あったら…
原作では日の目を観ることなかった設定を実際にやってしまおうというのが今作のメインとなってくるわけです。
こういう裏設定使ってやるのって男の子の夢っていうか、その姿勢は凄く好きです。

…実際はこの設定持て余してた感凄いですけど。

ちなみに死神大王って原作の冒頭から出てるからな!
リュークに後に夜神月が手にするデスノートをパクられた間抜けな奴って認識しか残ってないけどな!

デスノート対策本部の捜査官・三島

本作は3人のメインキャラによるデスノート争奪戦が展開されると予告編等で宣伝されていましたね。

まずは3人の中でも本作の主人公である三島。演じているのはみんな大好き東出昌大君です。
三島は10年前のデスノート事件を徹底的に調べ上げ、周りからデスノートオタクと言われつつも頼りになるリーダーという男です。

デスノート対策本部は前作までのキラ対策本部の後身で、身内のいない人間で構成され、前回の唯一の生き残りである松田を除く全員が偽名というガチっぷり。
ここらへんはちゃんと前作までが生かされていると感じる部分でした。

彼は6冊のノートが人間界にあることを知ると、6冊を集めてデスノートを封印する決意をします。
これは「7冊目が持ち込まれても効力が無い」というルールがあるからですね。

Lの後継者・竜崎

2人目は池松壮亮が演じるLの後継者・竜崎です。
色々エキセントリックな性格で、前作までのLとは違ったまた強烈なキャラでした。

デスノート対策本部とギスギスしてたのも原作や映画版を割りと踏襲した感じで良かったです。
でもそのおかげでラストの展開がおかしくなる一端を担ってるんですけどね。

彼は既にデスノートを1冊所持しており、アーマ(CV沢城みゆき)と仲良く自宅で暮らしてたりします。
このデスノートを使って後述の紫苑をおびき出す策に後半動き出します。

ちなみに彼、なんと黒歴史化されたと思われてた「L  change the WorLd」で最後に松山ケンイチ演じるLからアメを貰ってた少年だったのです!
個人的には無理矢理でもちゃんとあの映画が無かったことにされなかっただけでも評価してます。

新生キラ・紫苑

そして今回の新生キラと呼ばれる紫苑。演じているのは菅田将暉です。
わかりやすくリュークのノートを持っており、藤原竜也が演じてた夜神月を信奉しています。

そしてスーパーハカー(誤字じゃない)でありとあらゆるチート技を繰り出してきます。
今年だと「グランド・イリュージョン2」がそうだったのですが、この手の作品に出てくるハッカーってその能力だけで世界支配できるでしょうに。デスノートいらないよ!
(グランド・イリュージョンはダニエル・ラドクリフが「マジックがITに勝てるわけないじゃないかハハッ」とか言いながらやってたから特に酷かったです。ハリー・ポッターに謝れ。)

彼も6冊のノートを集めようとしデスノート争奪戦が起こるわけです。
彼の目的は6冊集めるとキラとの「約束の地」でキラと会えるから?らしいです。この辺の設定が既に無理がある。

過去キャラの扱い

さて本作は松田、弥海砂、リュークが前作に続いて出てくる数少ないキャラとして本作に出てきます。

でもこの辺の扱いも結構賛否両論ですね。

弥海砂は、まぁ良かったんじゃないですか。
夜神月が好きという軸はあまりブレなかったので。
ただ最後「夜神月に抱かれて死ぬ」って書いたけど、「可能ではない死亡理由は無効」ってルールででただの心臓麻痺だよねっていうマジレスは控えておきますね。

リュークのところが微妙ではあるのですが、退屈しのぎとリンゴの為ならと以前も夜神月に協力はしていたので別にあれぐらいやってもいいんじゃないでしょうか。

松田は…最初から分かってたから。一人実名だとそうならない方がおかしいから…
でも個人的には折角死ぬからには紫苑に操られてもっと三島サイドを無茶苦茶に引き回して欲しかったから単純に死んだのはもったいなかった…(そういう問題ではない
その辺り紫苑が無能過ぎませんかね。
完全出落ちの船越英一郎も愉快な殺し方しましたし。リップ・サービスが過ぎるよ?

というか、思い返せば本作のほとんどの問題は全部紫苑のせいだった。

本物の「キラの後継者」

新生キラの紫苑とキラの後継者、実は別物で真のキラは三島だったという展開に。
うん、やっぱ紫苑いらなかったね。

三島は夜神月と同じく、犯罪者をノートで裁き新世界を想像しようとします。
紫苑には夜神月の存在をちらつかせ、ハッキングなどをさせ、さらにデスノートの所有権を放棄し、紫苑にはデスノートを押し付け自分に足が付かないようにしてました。

前作も夜神月がうまく警察側に潜り込んでたから最初から三島と竜崎の対立で良かったんじゃないかな。うん。
三島がスーパーハカー兼任してたらもう少しスッキリした展開だったに違いない。

問題過ぎる後半

でもね。この映画、本当はラストが良かったら他の人間がどれだけ文句言っても全力で守ろうとすら思ってました。観てる途中は。
頭脳戦してなくてもデスノートの世界をちゃんと監督や役者の人達が頑張ってやってて、ストーリーが脳筋でもテンポ良かったし満足してたんですよ。紫苑の部分以外は。

それが完全に台無しになったのがSAT登場ですね。
いきなり三島・竜崎・紫苑をSATの大群、さらにはヘリで銃殺にかかってお腹痛かったです(笑いすぎて
色々まとめて空の彼方にファラウェイ!ですよ。
まぁ、「GANTZ」、「図書館戦争」、「アイアムアヒーロー」と激しいアクションで売ってきた佐藤信介監督が大人しい訳なかったですね、はい。

紫苑がリュークと共謀してマスクを脱がせては名前書き続けてましたけど、銃で撃たれそうになる紫苑に「デスノートが銃に勝てるかよ」って竜崎のツッコミも最高だった。この台詞は後世に語り継ぎたい。

で、結局紫苑は死ぬんですけど、彼が死んだらなぜか三島と竜崎は射殺せずに捕獲になるんですよ。
警察さん何やりたいのかわからないよ…

問題しか無いラスト

そんでもって最後極めつけが、キラだった三島が竜崎に託され逆にLになるんですよね。何で!?
竜崎の愛が凄すぎたんですかね。三島は結果的にデスノートで竜崎殺してますし。竜崎はアーマだけじゃなくてこっちにもツンデレだったのか。
俺を超えるやつが新しいLにふさわしいって事ですかね。そういうことにしておきます(好意的解釈
それにしても、三島と竜崎を前半ギスギス描きすぎたが為に、竜崎がLの座を渡すまでのプロセスが圧倒的に足りてないんですよね。

それともう一つ、人間って不思議なもので正義が闇落ちするのはすんなり受け入れられるのですが、悪が正義に変わるのって凄い拒否感覚えるんですよね。
でもそういう過去があって悪を裁くみたいなのに変わるみたいなヒーローってでもいなく無いよね…
やっぱデスノートだから、なのでしょうかね。

その他のツッコミどころ

冒頭ロシアから始まった時は観る映画間違えたかな?って思ったんですけど、結果的には最後まで観る映画間違えてたかもしれません。
しかもロシアのデスノートとアメリカのデスノートは紫苑に既に奪われたというモノローグで片づけられました。
冒頭のロシアのシーンの意味!

デスノート対策本部は死神の目対策でサングラスとマスクをして序盤現場に挑んでいてそれ自体はいいんですけど、後半弥海砂と戦う時対策本部の2人が素顔のまま特攻して殺されてるの無茶苦茶すぎるでしょう。腹筋崩壊した。

それから喋るポテチ
まぁ、前作のリスペクトなのはわかりますけど、笑わずにはいられなかった。
で、そのポテチの袋の中にデスノート入ってたらいいんですけど、中には紫苑との通話用スマホだけでデスノートは隣の立派なプレゼントボックスに入っていました。
このプレゼント露骨過ぎて誰かにボッシュートされるだろう、普通。
ここらへんのスタイリッシュさが失われているのはマイナスでした。

ちなみに、冒頭デスノート通り魔が露骨過ぎるという指摘される方がいますが、一般人にはデスノートの存在は知られていませんから、彼女が多少怪しくても一般人からしたら何してるかはわからないわけです。
冒頭の対策本部責任者である須加原のシーンでもそれが読み取れるようになっています。序盤でデスノートの存在に懐疑的だった発言をしています。
それにしても須加原氏も紫苑に次ぐ存在無駄キャラだったなぁ…

 

正直ツッコミどころ満載ですが、それを含めて嫌いじゃないです。むしろ好きなぐらいの映画でした。
ツッコミどころ多いし、安室奈美恵の主題歌、挿入歌もいいです。
「MONSTERZ」程じゃないですが、バカ映画最近観てなかったあなた、本作はオススメですよ!

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