こんにちは。
今日は「マッドマックス 怒りのです・ロード」主演、「レヴェナント 蘇りし者」ではアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされたトム・ハーディ主演映画「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」の紹介です。
- 原題:LOCKE
- 製作年:2013
- 公開日:2015/6/27
- 上映時間:86分
- 監督:スティーブン・ナイト
- 出演:トム・ハーディ、ルース・ウィルソン(声)、オリヴィア・コールマン(声)、アンドリュー・スコット(声)、ベン・ダニエルズ(声)、トム・ホランド(声)他
- 概要:アイヴァン・ロック(トム・ハーディ)は二人の子供のいる幸せな家庭。仕事の建設現場監督としても大規模な工事を行うという順風満帆な生活を送っていた。しかし、一本の電話によってロックは過去に一度だけ関係を持った女性のもとに向かって夜のハイウェイを走る…
評価:7/10(もう笑うしかない)
オススメ:スリリングな展開が好きな方
この映画の凄いところはスクリーンに出てくるのはトム・ハーディ一人だけで、
全て電話による会話だけで本編が進んでいくのです。
流れる映像は車の中のトム・ハーディと時々車の外からの映像のみという斬新さです。
※以下ネタバレ
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崩壊への序章
主人公のアイヴァン・ロック(トム・ハーディ)は現場監督としてはかなり高い地位で、重大な工事を翌日に控えています。
しかし、何ヶ月か前に一度だけ関係を持った女性・ベッサン(オリヴィア・コールマン)が突然陣痛が始まるという事態になります。
アイヴァンが病院向かうハイウェイでのアイヴァンがただひたすら写ってるだけという映画です。
物語は全てアイヴァンの電話で進みます。
時々アイヴァンは父親の亡霊に向かって「お前のようにはならない」「お前とは違う」と自分を鼓舞するかのようなシーンがあるのですが、父親どんだけ酷かったんだよ(父親に向かって喋るシーンで色々言っていますが)
しかし、状況は全く好転しません。
明日の工事に立ち会えなくなり、会社はクビになります。
でも工事だけはやり遂げたいという思いから現場のドナル(アンドリュー・スコット)に指示を出しながら
なんとか明日の工事を成功させようとします。
陣痛でヒステリックになってるベッサンには「医者を信じろ」、「医者に言え」ととにかく無理矢理にでも落ち着かせようとします。
私と仕事どっちが大事なのよ!
一方で妻のカトリーナ(ルース・ウィルソン)に自分の罪を正直に告白します。
ここで、一旦妻との会話は終わるのですが、工事の連絡先が家にあることを思い出すと、息子を使って調べてもらおうとします。
これがカトリーナにバレ、「私と連絡先(仕事)どっちが大事なのよ!」(要約)と問いつめられます。
ここで、アイヴァンさん「…連絡先が欲しいです」なんという涙ぐましい社畜魂。
家に帰ってくるなとカトリーナさんブチ切れ。そりゃそうだ。
無くなる仕事のために家族と家を無くしてしまいました。
クビになるのに仕事のためにそこまでするのは前述の父親に向かって喋るシーンから察するに、父親がいい加減な人間だったからそうはならないぞ!ってのが根底にあるのかもしれませんね。
まぁ、その結果がこれなんですけどね!
誠実でありたいと思った…?
そもそもベッサンも仕事の事で色々心配をかけていったのが最初なんですよね。
さっきは社畜魂とか言いましたけど、あえていい言い方をするなら仕事に誠実であろうとした結果、とも言えます。
「ブリッジ・オブ・スパイ」は仕事に誠実であることで、国境を超えた絆を得たり英雄視されるようになりました。
本作は仕事に誠実でしたが、結果酔った勢いでやってしまった上にクリティカルヒットして破滅するというもうなんというか…
「最初に車を出す時は家も仕事も家族もあったけど、今は車しかない」 (若干曖昧です。みません)
という最後のアイヴァンの台詞が、こう、来るものがありますね…
それでも最後にベッサンとの子供は無事に生まれ、彼はそのまま病院に向かう…最後はなんとも言えない終わりです。
この映画、ずっと車とアイヴァンだけを映し続ける為に、アイヴァンの方に感情移入させようとしてきます。
そのせいかアイヴァンは不倫した結果、のはずなのに単純に「メシウマ」(死語)の一言で切り捨てれないところがあります。
まぁ、でも不倫はダメですよね。ええ。(小並感
追記
あとこの映画のサブタイトル「その夜、86分」ってエンドロール込で86分だから本編はもっと短いだろ!って思ったのは自分だけではないはず。
オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分 [DVD] スティーヴン・ナイト アルバトロス 2015-10-02 |
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