突然ですがみなさん「フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ」という映画をご存知ですか?
海外で大人気の官能小説の映画化でしたがイマイチな脚本と主にジェイミー・ドーナンの演技で海外でも不評、なんとラジー賞で最低作品賞、最低主演男優賞、最低主演女優賞、最低スクリーンコンボ章、最低脚本賞と5部門も受賞。すごいな、「ジャックとジル」かよ。そりゃ「TED」でネタにされるわな。
閑話休題。
ただでさえアレなのに日本では真っ黒クロスケで一部表現を規制したR15版として公開しますます不評でした。
ちなみにこれ、海外で修正されたものをそのまま上映していたとか。日本ならもっと上手くやるよ多分。
この頃ちょうどアニメ版「テラフォーマーズ」でも真っ黒クロスケ出現し「また真っ黒クロスケのお世話にならないといけないのか…」と、ゲンナリしていた私でしたが、そんなところにR18版の上映が決まり嬉々として観に行きました。レディースデーに。TOHOシネマズ日本橋の女性ばかりのスクリーンのど真ん中の座席にいる男。それが俺。
「ガール」の時も同じシチュエーションでしたが、この手の映画では…まぁでも全然エロく無かったし、むしろどこに真っ黒クロスケの出番があったのか教えて欲しい。マジで。
まぁそんな色んな思い出のある本作ですが、私の2015年のワースト10には残念ながら入りませんでした。あの年はワースト側に精鋭が集まった年なので。
さて、そんな続編「フィフティ・シェイズ・ダーカー」です。日本公開が決まる前はTwitterでビデオスルーになるというデマを流してた人間いたのですが、そいつのアカウント思い出してこれから殴りに行かなければなりません。無事に公開されてよかったです。
- 原題:FIFTY SHADES DARKER
- 製作年:2017
- 公開日:2017/6/23
- 上映時間:118分
- 監督:ジェームズ・フォーリー
- 出演:ダコタ・ジョンソン、ジェイミー・ドーナン、リタ・オラ、キム・ベイシンガー、マーシャ・ゲイ・ハーデン他
- 概要:5分に一回合体(雑
評価:5/10
オススメ:気になった人だけ観るがよろし
※個人的好みとしては10点とか0点(バカ映画)に並ぶぐらい好きだけど、冷静に考えるとこの点数
さぁ「前作からパワーアップ」という事でもう男としてはアッチ方面のパワーアップしか期待してない訳ですよ(ゲス顔
実際蓋をあけるととんでもない方向にパワーアップしちゃいましたね。
ハードルは一切持たずに行ったので、普通に楽しかったです。こういう頭悪い映画好きです。「5分に1回胸キュン」を謳った「ピーチガール」の宣伝文句借りるなら「5分に1回合体」なわけですね。抜きゲーかな。
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薄くても回数でごまかす
合体と言いましても、内容はスタイリッシュセッ○スなわけですね。スタイリッシュすぎて毎回あっさり終わります。
テイラースイフト等の音楽をバックに脱ぐから挿入、フィニッシュまでものすごいテンポで終わるんですよね。1分ぐらいでフィニッシュします。嘘やろ。
まだ前作の方がねっとりしたセッ○スだったと思うんだけど!興奮どころか本作は本当に人のセックス見て笑える。
エロゲーで例えるなら挿絵1枚絵だけで、テキストも数回エンター押すとシーン終了するレベルです。まだ抜きゲーの方が実用性がある。
でもここまで回数多いともはや吉本新喜劇レベルの約束された展開による笑いですよね。
シリアスシーンがことごとくギャグ
もう一つ私が抜きゲー呼ばわりする理由は、前作を超える雑い脚本。前作は二人の主従関係というかどこまでハードなプレイが許されるかというかそこら辺の駆け引きみたいなのがメインでしたね。
今回はダーカーというだけあって割とシリアスに見合った敵さん、まぁ主にクリスチャン・グレイ(ジェイミー・ドーナン)の過去の闇が出てくるわけですが、折角出てきたこいつらが笑えるぐらい速攻で排除される展開。
おまけに前作から通しで出てたエレナ・リンカーン(キム・ベイシンガー)。グレイをSMの世界に引きずり込んだトラウマの元凶なわけですが、やっぱりあっさり排除されるんです。クリスチャンママがいい活躍をし家族の絆を描くいいシーンにはなっていたんですけど。一応。
このアクション系のバカ映画かと思うぐらい何も残らないストーリー、最高。しかもそのシリアスの合間合間にセッ○スシーンが、まるでノルマでもあるかの如く挿入されているわけです。まだ抜きゲーの方が本番までに興奮するような展開用意してくるわ!とりあえずセッ○スしないといけないのは何の病気だよ。
あと一番笑ったのはグレイの操縦しているヘリが墜落しグレイが行方不明になる場面。まずあまりにも展開が唐突な上にみんなが涙浮かべてテレビ見てる時にさも当然かのように帰ってくるところですよね、観れる側がハラハラする前に終了。このシーンいるのか!?まぁ私は危うく笑い死ぬところでしたけど。
覚醒するアナ
こんなギャグ要素満載なのにセックスの内容も凄いんです。
本作冒頭で主従関係を一度終わらせて序盤は普通のセックスを楽しむアナスタシア・スティール(ダコタ・ジョンソン)とグレイでしたが、徐々にアナスタシアがイケナイ方面に目覚めてしまい自分からSMプレイどころか変態プレイを楽しむ変態さんになってしまいました。
こんな作風の中で打ち込まれたら完全にギャグの一つにしか見えませんでした。
最後に
1作目微妙だった上に2作目新鮮味無いと言えば、完全に「メイズランナー」を思い出しますが、こっちの2作目は1周回ってギャグに昇華してるわけですよ。よくやった。
それにしても今回は色々な要素がてんこ盛りだったのに関わらず全要素が薄すぎるけど、他の作品だと単につまんないで終わるところをそこを笑いに昇華したのは評価できますね。まぁぶっちゃけ一番面白くしてる要素はクリスチャンの貴族プレイに尽きるんですけど。
ここまでくると次が気になって仕方ない。アメリカでは2018年2月。日本でも2018年中には公開になるでしょう。今からどんな怪物が出てくるか楽しみですね。
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