こんにちは。
前回の「エクスペンダブルズ」に続いて旧作開拓企画の2弾です。
今日は「ヒーローマニア-生活-」を紹介。
- 製作年:2016
- 公開日:2016/5/7
- 上映時間:109分
- 監督:豊島圭介
- 脚本:継田淳
- 出演:東出昌大、窪田正孝、小松菜奈、片岡鶴太郎、村上和成、黒田大輔、山崎静代、船越英一郎他
- 概要:コンビニでアルバイトをしている中津(東出昌大)はニートの土志田(窪田正孝)と出会い、さらに情報収集力のあるカオリ(小松菜奈)、トンカチで若者を襲う日下(片岡鶴太郎)と集まり自警団を結成する。悪に天誅を下し必ず吊し上げることから「吊し魔」と呼ばれながらも一方で市民の人気を集めていく…
評価:2/10
今回もTwitterにて作品を募集しました。
結果2作品が同票となりましたが、「ヒーローマニア」の方はAmazonプライム・ビデオで観れるので鑑賞しました。
3作品の中では割と好意的な意見もある一方、映画ファンほど厳しい本作。
気になっていたけど、見損ねてたんですよねー。
以下感想です。
この先ネタバレ
今回は短評
世界観からツッコミどころ満載
いきなりぶっ飛んだ世界観で、まぁ治安悪い街ってことなんだけど治安悪いというか世紀末みたいになってるんだけど。
まだクローズの世界のほうが現実の日本にまだ近い気がするんだけど。
そんな世界で主人公である中津のアルバイト先であるコンビニ。
店で客が騒ぎまくってそれっぽい感じだと思ってたのに店そのものはめっちゃ綺麗なのすごいツッコみたかった。
薄汚れた街並みはいい感じだったのに、コンビニだけ綺麗なのおかしいだろそれ。
自警団結成まではいい
そんな中津がニートで下着泥棒の土志田と出会い、土志田が下着を盗んだJKのカオリ、そして中津とオジサンこと日下が集まってこの街の悪人を成敗する自警団を結成します。
彼らは悪を成敗しては吊るしていたので、「吊し魔」と呼ばれるようになりました。
彼らの存在に世間は賛否両論でしたが、概ね肯定的な意見が多かったです。
ここまでは普通に自前でヒーローやるという割と王道なぐらいの展開で、メンバーがぶっ飛んでるからそこからどうなるのかなーとか観ていたわけです。
ところがここからおかしくなっていきます。
徹頭徹尾話が唐突
人気になった「吊し魔」4人をメインに警備会社として立ち上がります。
しかも社長にホームレスの宇野(船越英一郎)を据えるとのこと。
日下が「信用たる人物」って言ってましたが、あんな怪しいおじさんどうやって信用するんだよ。
冒頭で中津と汚い握手しようとしたシーンしかそもそも出てないせいで視聴者も不快感しか無いからな!
しかも宇野がブロック企業どころか新興宗教団体の教祖みたいな動きで無茶苦茶すぎる。
まぁこれ船越英一郎がやってるのでそれはそれで面白くはあるんですけど。
ほら、序盤は無茶苦茶な設定なんはそういう世界なんだーで済むじゃないですか。
でも話の節々、伏線が無く唐突に現れ過ぎなんですよね。
露骨でもいいから何かしらの伏線は貼っとけよ!
結局ヌートリアが何だったのかわからないし。
最後の蛇足感
その最たるものがラスボス登場シーン。
最後黄色カッパの殺人鬼が別にいたという超展開でラストバトルになるのだが、正直いらなさ過ぎて泣いた。
「現代社会が生んだなにか」って土志田が言うのは正直お前らが言うな案件です本当にry
と、色々と不満点だらけなところもあるけど日下さんだけがまさか一番いいキャラだと思います。
唯一まだ正義貫いてたというか。
でもその後中津が形見のトンカチを娘に渡すのはまぁまぁまだ100歩譲っての精神で普通に眺めてたけど、なんで娘もトンカチ持って戦うんだよわけわかんないだろ。
主人公に感情移入できない
個人的にこの映画で一番致命的だったのはこれです。
本当にこの中津の見ていてイライラ感すごい。
こんなにも主人公に不快感感じるの、「リップ・ヴァン・ウィンクルの花嫁」以来です。
でも「~の花嫁」はストーリーそのものや周りの登場人物がかなりいいので作品としてはよかったけど、本作は周りもストーリーも酷いから救いようがないな。
てかこの映画は全体的にペラッペラすぎます。
結局俺たちの戦いはこれからだエンドで、本作だけで正義感とはなんなのかはよくわからなかったし、そもそもこの映画自体よくわからなかった。
色々不満点ばかりになってしまいましたが、キャストの演技はいいし、アクションシーンは普通に見応えあります。
評判悪い船越英一郎の怪演も含めて私は好きです。
あとは
小松菜奈がかわいい。(重要)
です。
ただなぁ、話はもう少しなんとかならなかったのかなぁ。
原作はすごくいいらしいので(原作読んでない)、原作を読むのもアリかも。
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