「アクセル・ワールド INFINITE∞BURST」感想―誰もが望まなかった「あらすじ」

こんにちは。お久しぶりにも程がありますね。

さて、公開前から私一人騒ぎまくっていた「アクセル・ワールド INFINITE∞BURST」遂に公開しましたね!
既にほとんどの映画館で上映終了した上に、Blu-rayも発売しましたが

  • 製作年:2016
  • 公開日:2016/7/23
  • 上映時間:82分
  • 監督:小原正和
  • 脚本:川原礫、吉野弘幸
  • 声の出演:三澤紗千香、梶裕貴、豊崎愛生、浅沼晋太郎、日高里菜、遠藤綾、原由実、赤崎千夏他
  • 概要:ネットワーク上の仮想世界「ブレイン・バースト」で戦うハルユキ(梶裕貴)達はある日突然漆黒の竜巻に巻き込まれブレイン・バーストに接続できなくなってしまう。その竜巻は徐々にブレイン・バースト世界全体に広がっていった…

評価:2/10

本当ね、原作もアニメも大好きです。

原作の著者は「ソードアート・オンライン」で有名な川原礫先生。
でも個人的にはSAOよりも「アクセル・ワールド」の方が好きです。
「このライトノベルがすごい!」には毎年「アクセル・ワールド」への愛をぶつけています。
(ここ数年の「このライトノベルがすごい!」のアクセル・ワールドの欄に出てくる20代男性のコメントの半分ぐらいは私のです)

そんな私が喜んで映画公開初日に観に行ったのですが、前半にとんでもない試練が待っていたのです…

※以下、原作を含めたネタバレあり
※この作品が好きな人には不快な表現あり

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実際の中身を語る前に「アクセル・ワールド」の魅力を少し。

とにかく女の子がかわいい

これ大事ですね。

特にアニメ制作はあの「ラブライブ!」と同じサンライズの第8スタジオ
過去に「舞-HIME」や「境界線上のホライゾン」も制作しています。
サンライズならではのCGを使った迫力あるアクションとかわいい女の子との見事な調和が魅力です。

「アクセル・ワールド」もアニメ放送当時、結構な盛り上がり、そして円盤の売上を記録したはずですが、「ラブライブ!」その上を行くヒットを飛ばしたため、スタッフが確保できず「アクセル・ワールド」の2期の企画自体がポシャりかけてたらしいです。(イベントやTwitter、「アクセル・ワールドの全テ」等で原作者や関係者がやんわり発言してる)

それでもサンライズ8スタにこだわった関係者のみなさんを褒めたい。
(数少ない評価点)

長い上に無駄なダイジェスト

そんな私を含めワクワクで映画を見に行ったところ、いきなりアニメのダイジェスト映像が流れ出します。

しかしこれがクソ長い

まぁ10分ぐらいならガンダムUCが毎度やっていたので我慢できるんですよ。(それでも長いですが)
本作はダイジェスト映像が30~40分位あります。長いってレベルじゃない。だって本編の約半分ダイジェストだぜ?
(唯一の救いが顔芸芸人の能美征二さんのくだりがほぼほぼカットだったところ)

しかもダイジェスト内であれだけ取り上げられてたタクム(浅沼晋太郎)って大して活躍…おや誰か来たようだ。

まぁアニメ放送からかなり空いたので100歩譲ってダイジェストあるのは仕方ないと…決してならない。
なぜならこのダイジェストを観て色々思い出したアニメ組(原作未読でアニメ放送が初めてだった人達の呼称)が速攻で見捨てられるのだから。

本編は原作最新刊と連動

ながーいダイジェスト版を抜けてようやく本編が始まります。

本編の時間軸は最新刊と同期しているので、原作組(原作だけ読んでる人、アニメより原作が先だった人達の呼称)へのファンサービスという意味合いも強いです。

しかし、さっきまで延々とやっていたダイジェストがほとんど役に立ちません。
原作本で言うとテレビアニメの最終回から15冊分ぐらい突然スキップするからです。
具体的には以下に上げる事が何も語られていないからです。

以下は原作の超絶ネタバレなのでこれから原作を少しでも読もうと思ってる方は進まないでください。

・突然増える登場人物

まずはういういこと、四埜宮謡(原由実)。アバターネームはアーダー・メイデンです。母性溢れるロリです。
彼女は現実世界では色々あって(詳細は原作読んでね)声が出せないのでキーボードで会話しています。
加速世界では喋れるようになります。

ハルユキに引っ付いてるおっぱい魔神大天使メタトロン(ゆかな)
彼女の正体はなんとレジェンド級エネミーなんですが、これも色々あって(詳細はry)ハルユキの「翼」としてハルユキの側にいるようになります。

はい、お察しの通り黒雪姫(三澤紗千香)とは大変仲がよろしくないです。
てかメタトロンがゆかな嬢なの最高すぎる。

あとさらっとハルユキ達に混じってる大人しそうな銀髪の少女。
彼女は日下部綸(南里侑香)。アバターネームはアッシュ・ローラー。

聞こえなかった方のためにもう一度言います。

彼女がアッシュ・ローラー(CV:鈴村健一)です。

・スカイ・レイカーの足

アニメ組の方もご存知でしょうが、スカイ・レイカーこと倉崎楓子(川澄綾子)はリアルでは義足で生活しています。
一方で加速世界では足が元々あったのですが、空を飛ぶことに取り憑かれていたスカイ・レイカーは足を切断して、アニメ本編ではずっと車椅子で戦っていました。

アニメ版で語られているのはここまでですが、これも色々あって(ry)足が復活したのです。
なぜかあんだけダイジェストやってフーコさんの紹介一瞬とかナメてる。新規カット入れてでも解説しとけよそれぐらい。

・災禍の鎧完全放置

これもはやアウトでしょ。せめてダイジェスト内の「喰イタイ」ってシーンはカットしとけよ。アホだろスタッフアホなんだろ(もはやただの悪口

察しの良い方はお気づきでしょうが、災禍の鎧はアニメ版のアレで終わってないんです。
あの声、実は災禍の鎧がハルユキに寄生していてハルユキも災禍の鎧と化してしまうのです。

でも最後にはちゃんと浄化しました。だから映画本編では災禍の鎧のさの字も出てませんね。
ただ、このエピソードがアクセル・ワールドで丁度アニメ化した後の部分から最近の巻に至るまで長くやってるので詳細は読んでくださいとしか。
なぜわざわざ自ら謎放置してます宣言しちゃうのか。

・ネガレビュラスとプロミネンスが合併

/(^o^)\ナンテコッタイ
もちろん詳細は原作をry

もうね、アニメ組の方ちんぷんかんぷん案件多すぎでしょ。
ダイジェストあれだけやって上記の事は何一つ語られない不親切感が凄すぎます。

もちろん原作組は飛ばしていても問題ないのですが、原作読んでるってことはアニメ組より全然詳しいわけで、そうなるとあんなクソ長いダイジェストなんてそもそもいるわけないのです。ふざけるな。

アクションシーンは必見

いい点もあります。
それは白のレギオン以外が(黄のレギオン含めて)全員で巨大な敵と戦うのですから。
こういうアベンジャーズ感良いね。

身も蓋もない言い方すれば、ドッカンドッカンしているんだからダイジェストは5分ぐらいに留めておけば、上記の問題点を全放置したところで、アニメ組や初見の人でも(もちろんいい意味で)中身のない「バトルシップ」や「トランスフォーマー」的な楽しみ方ができたのです。

それを前半で極限まで萎えさせたのは完全に制作側の大失敗としか言いようがありません。


結局文句しか言わなかった。反省。
だって、あれだけ楽しみにしていたんだぜ、裏切られたってレベルじゃないんだぜ…

まぁ、でも総集編だと思えば…
思えねぇよ。総集編だとしたらそれはそれで編集雑すぎるよ…

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1 個のコメント

  • 先ほど、遅ればせながら、映画を視聴しました。首尾一貫して、まったく同じ感想・感情を抱きました。
    原作ファンからしても、TV本編のクオリティから、2期への渇望がある中でこの仕打ちだったので、正直頭が真っ白になりました。今年は、原作の重版や原作者のラジオで取り上げられるようで、何かしらの動きがある事を期待しています。忘れた瞬間に作品は死んでしまうと思いますので、これからも一ファンとし応援していきたいと思います。

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