突然ですが、みなさんはヒップホップはお好きでしょうか?
元々社会を皮肉る黒人系の人達の文化…という曖昧な知識をお持ちの方もいると思います。
そんな方も今回紹介する映画を観れば詳しくなれます。(多分)
昔圧倒的カリスマを誇った伝説のヒップホップグループN.W.A.の伝記映画「ストレイト・アウタ・コンプトン」を紹介します。
- 原題:STRAIGHT OUTTA COMPTON
- 製作年:2015
- 日本公開日:2015/12/19
- 上映時間:147分
- 監督:F・ゲイリー・グレイ
- 出演:コーリー・ホーキンス、オシェア・ジャクソン・Jr、ジェイソン・ミッチェル、オルディス・ホッジ、ニール・ブラウン・Jr、ポール・ジアマッティ
- 概要:危険な街・コンプトンから出てきた最も危険なヒップホップグループN.W.A.の結成から解散まで
評価:8/10(実話でありながらエンタメ性も)
オススメ:ヒップホップ好きな方、カッコいい映画を探してる方
そもそもN.W.A.って誰?って言う方も多いと思います。私も知りませんでした。
今日本ではbeatsというブランドのヘッドホン人気ですよね?それを作ったのがドクター・ドレーというN.W.A.の元メンバーの一人なんです。
さらに、映画好きの方は元メンバーの一人、アイス・キューブという名前にピンとくるかもしれません。彼は俳優としても活躍しています。
また、日本で割と知名度のある50セントやエミネムさんに大きな影響を与えたグループと聞くと興味が湧いてくる人もいるかもしれませんね。
でも、R15にふさわしい過激さはあるものの、ぶっちゃけ映画として普通に面白いからN.W.A.やヒップホップに興味なくてもオススメです(酷
さて、今回のにとり的ポイントは
- 最も危険なヤツら
- 再現度の高さ
- 泣ける
です。
いつも通りに以下解説。
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1.最も危険なヤツら
N.W.A.についてもう少し詳しく説明します。
彼らは映画のタイトルにしてファーストアルバムにもある「ストレイト・アウタ・コンプトン」の通り、コンプトンという町の出身です。
コンプトンは映画で描かれていますが、ギャングとヤクが蔓延しギャング同士しょっちゅうドンパチ、警察ともしょっちゅう揉めるという無茶苦茶な町です。
(こう書くと上手く伝わらないかもしれませんが、劇中では警察も装甲車でギャングの拠点に突っ込んだりと無茶苦茶やってきます)
そこでヤクの売人だったイージー・E(ジェイソン・ミッチェル)が売人を辞めてヒップホップグループを始めるところから話が始まります。
ちなみに、当時アイス・キューブやドクター・ドレーはコンプトンの町にいますが、一般市民でギャングとは全然関係なかったりします。
そんな危険な街で結成されたN.W.A.、正式名称「Nig◯az Wit Attitudes」(本作では「主張するニガ」と訳されてます。ニガは黒人に対する差別用語)で、アメリカでは放送禁止用語だとか。正式名称言えないとかぱねぇ。
彼らの代表曲はアルバムタイトル曲である「Strait Outta Compton」、
そして、「F◯ck Tha Police」というどう見てもタイトルが既にアウトな曲。
ちなみに、この曲のおかげでFBIにも目を付けられます。すげぇよ。
(安心してください、2曲とも歌詞が過剰で元々アメリカでは放送できません)
だが、金銭トラブルでN.W.A.も解散へ…
この辺もちゃんと映画では描写されています。
2.再現度の高さ
まぁ、凄いのが本人そっくりなキャスティング。
アイス・キューブに至っては実の息子を起用。
さらに、制作に直接ドクター・ドレーとアイス・キューブが参加し、DJイェラもアドバイザーとして間接的に参加してます。
再現度はバッチリです。
本人達参加してて彼らの出自から金銭トラブルの裏側まで包み隠さずしっかり書かれています。
そこも本作の魅力の一つです。
3.泣ける
N.W.A.からアイス・キューブが抜け、 ドクター・ドレーが抜け解散になるわけですが、そっからアイス・キューブやドレーがイージー・Eをdisる曲を出し、イージー・Eも負けじと彼らをdisる曲を作るのがまぁ、ヒップホップ…というよりアメリカらしいと言いますか。
最後イージー・Eがそれでも再結成しようと頑張るのですが…
本当、N.W.A.なんて全然知らなかったのにラスト超泣けます。
上映時間長めですが、それを全く感じさせない魅力が彼らには沢山詰まっています。
オススメです。
↓ドープなレビュー
『ストレイト・アウタ・コンプトン』偏見を描き、偏見がなくなる音楽映画だった(ネタバレなし感想+ネタバレレビュー):カゲヒナタのレビュー
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NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン 2016-06-03 |
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