「ズートピア」感想-トライ・エブリシング!

こんにちは。

本当に今さらながら「ズートピア」の紹介です。


  • 原題:ZOOTOPIA
  • 製作年:2016
  • 公開日:2016/4/23
  • 上映時間:109分
  • 監督:バイロン・ハワード、リッチ・ムーア、ジャレッド・ブッシュ
  • 声の出演(日本語吹替版):ジニファー・グッドウィン(上戸彩)、ジャイソン・ベイトマン(森川智之)、イドリス・エルバ(三宅健太)、ネイト・トランス(高橋茂雄)、J.K.シモンズ(玄田哲章)、ジェニー・スレイト(竹内順子)、シャキーラ(Dream Ami)他
  • 概要:ジュディは夢を持った新米警察官。彼女が詐欺師のニックと出会ったことから大きな事件に巻き込まれていく…

評価:9/10
オススメ:全員

もうね、何も語ることはないです。素晴らしい。

既に皆さんレビューし尽くしてると思うんで、私が記事を書く必要性すらあるのかというところですね。

実は普段ディズニー映画を褒めたことが無い(理由は後述)のですが、そんなひねくれた私でも今回の映画、マジ最高です。
今まで観たディズニーアニメの中では圧倒的です。

※以下、特に重大なネタバレをするわけもなく、とりあえず語る

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私がディズニーアニメを語らないワケ

みなさんもしかしたらお気づきかもしれませんが、アニメ大好きな私。
しかも、良くも悪くも少年の心を(過去の「プリキュアオールスターズ」や「ずっと前から好きでした」なんて露骨)持つ、完全見た目は大人頭脳は子供の逆コナン君みたいな人間なのです。
しかし、ディズニー映画についてTwitterでもほとんど言及してないんですよね。

実際には「塔の上のラプンツェル」以降のディズニーアニメは全て(ピクサーの一部作品除く)観ており、「アナと雪の女王」や「ベイマックス」なんかももちろん観ています。
そんな私がディズニー映画に抱くイメージは

完璧すぎる

です。綺麗すぎると言いますか…

私の評価が高い映画は多少欠点がある方が逆に点数的には高くなる傾向があります。
高ければ高いほど賛否両論、正直に言いますと世間一般ではクソ映画なんてものも実は混じってたりもします。
私はそういう欠点(ツッコミどころ)を含めて愛おしく思うタイプなのです。

で、ディズニーアニメですが、そういう欠点も無ければ、近年でいうところのガルパンやグリードみたいに、熱量もそこまで無い。
なので「すごい(小並感」の一言で終わってしまうんです。
ディズニーアニメの欠点は欠点が無いところだと思っています。どこか面白みに欠けると言いますか。

ズートピアは…

で、肝心のズートピア。
まず、自分の中で「凄い」ではなく「面白い」という感想が出てくる時点で、この映画は大勝利だと思っています。

そして、今回のズートピアは簡単に言うとジュディとニックのコンビがズートピアの大事件を解決する爽快ストーリーです。
そこだけでももう10点満点なのですが、他の方が指摘している通り人種差別や偏見というものがこのズートピアの世界に根付いているのが凄いところです。

でもメッセージは「諦めなければ夢は叶う」という実にシンプルなメッセージ。
子供たちが観るとジュディーやニックが成長していくのがシンプルに入ってくると思われます。
しかし、大人になると色んな事を知り、気づけばこの手の純粋な物に対し「そんなことわかってる」と捻くれた見方をしてしまうようになってしまうものです。
ところがディズニーはそんな事もお見通しと差別・偏見を取り扱いながら「(差別や偏見はあるけど、でも)諦めなければ夢は叶う(絶対にね)」という、子供達が受け取るもの以上の事を受け取れるのではないかと思います。

純粋にストーリーが面白い

ズートピアの考察は各地でされているのですが、先程述べた通り、純粋にストーリーが面白いに尽きます。
ジュディは大柄な動物達が沢山いる中で初めてのウサギの警察官です。
しかし、彼女はトップの成績で警察学校を卒業したにも限らず来る日も来る日も駐車違反を取り締まる仕事。

そんなジュディが詐欺師のニックとの出会いから、ズートピアで起きている動物達の疾走事件の闇に飲み込まれていくのです。
夢見るジュディに対し、それを諦めさせようとする社会と、どこか達観(諦観)しているニックの二人がお互いの性格を活かしながら事件に立ち向かいます。

てか冒頭からウサギとはこういうものだという両親から、ジュディに対する風向き強すぎるでしょう。
ニック自身も過去にボーイスカウトに憧れがあったのですが、「キツネはずる賢い」、「肉食動物は危ない」と色々と偏見に晒されてきた過去があります。
そんな中で偏見だけで見られたくないというジュディとそれに影響されて少しづつ変わっていくニックなのですが…

物語の全てが伏線

細かいところまでもが伏線になっている展開が本当に凄い。
二転三転するストーリーは下手なミステリーよりもはらはらドキドキと驚きを与えてくれます。

そして、偏見で見られてくないというジュディが偏見を持つ側に回っている展開が凄いですね。
細かいところ全てが後半に生かされていく展開は本当に脱帽です。

小ネタも完璧ですね。
毎度お馴染みアメリカン・ジョークやディズニーネタはもちろん、映画ネタも今回も豊富に用意されているので、2回目、3回目はそこを探すだけでも楽しい!

何より「Try Everything」が作品にマッチしていて最高。
なお、日本版でDream Amiが起用された事について批判する人達はそれこそ大きな偏見を持ってしまった残念な人達なので、そんな方々に問答無用でズートピア(吹替)を鑑賞させる仕事がしたい。誰か雇って。

4Dも面白い

今回4D版で観たのですが、みんなが楽しめるための配慮か、座席の動きは弱めでした。
もちろん動くところは動きますし、水の効果が他の4D作品より生かされていて、3D効果と相まって楽しかったので、もしまだ上映している映画館があれば本作品を助けると思って是非4D版を。

ちなみにほとんどの映画館は「シビル・ウォー キャプテン・アメリカ」公開と同時に終了(つまり4D版の上映はたった1週間!)してしまいました。上映館数が少ない字幕版でもまだまだ上映終了していないことを思えば、この仕打は酷い…
なお、その「シビル・ウォー」も入りがイマイチなのか、なんと2月から上映していた「ガールズ&パンツァー」が再び復活するという展開に。

フラッシュ

彼の存在だけで10億点あげてもいい。

おまけ

「ズートピア」に関してはヒナタカさんのレビューが色々と圧倒的なので参考にどうぞ。
『ズートピア』差別と偏見を描いた大傑作の理由を全力であげてやる(映画ネタバレなし感想+ネタバレレビュー) カゲヒナタのレビュー
『ズートピア』は吹替版と字幕版では訴えられていることが違う!?それぞれのバージョンでわかる表現のまとめ | シネマズ by 松竹

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