「ブリッジ・オブ・スパイ」感想-誠実さが世界を救った

こんにちは。本当に今さらですが、アカデミー賞作品賞は「スポットライト」(日本4月公開)に決まりましたね。
また、「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は6冠で最多部門受賞しました。
そんななかレオナルド・ディカプリオの主演男優賞受賞の次に日本で注目されていたのが、シルベスタ・スタローンの助演男優賞受賞するかどうか、という話ですね。
結局獲ったのは「ブリッジ・オブ・スパイ」でソ連スパイを見事に演じたマーク・ライランスが受賞しました。
本日はその「ブリッジ・オブ・スパイ」を紹介します。


  • 原題:Bridge of Spies
  • 製作年:2015
  • 公開日:2016/1/8
  • 上映時間:142分
  • 監督:スティーブン・スピルバーグ
  • 出演:トム・ハンクス、マーク・ライランス、エイミー・ライアン、アラン・アルダ、スコット・シェパード他
  • 概要:保険関係の弁護士・ジェームズ・ドノヴァン(トム・ハンクス)はアメリカで拘束されたソ連のスパイ・ルドル・アベル(マーク・ライランス)の弁護を依頼される。数年後アメリカのパイロットがソ連で拘束される。再びドノヴァンに、以前弁護したアベルとアメリカのパイロットの交換を依頼される…

評価:8/10
オススメ:全員

本当に良い作品とは語るところが無いぐらい素晴らしいのです(小並感

※以下微妙にネタバレ

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説明は無くても

本作は心情ペラペラ邦画はもちろんのこと、アメリカでも珍しいレベルで心情や世の中の説明、ナレーションみたいなのが存在せず、
全て登場人物の表情、会話、そして空気感で全てを語ってくれます。
それでも見てる側も登場人物の心情がなんとなくわかるんですよね。この「なんとなく」、大事。
日本の脚本家は「『絶対』登場人物の心情わからせるマン」だからダメなんだと思います。

閑話休題。
脚本はもちろんのこと、演じる役者の方々の演技力無しでは成り立たちません。
中でもソ連のスパイ・アベルを演じたマーク・ライランスが素晴らしかったですね。
アカデミー賞の助演男優賞も見事に獲得しました。
彼は冒頭からスパイだから感情に乏しいかと思ってたんですけど、そんなこと無かったですね。
ドノヴァンとの会話と雰囲気で全てがわかるその演技、本当にすごいです。

弁護士としての信念

内容は保険関係を専門としていたドノヴァンに突然ソ連のスパイ・アベルの弁護を依頼されるところから始まります。
最初はノリ気じゃない感じもしなくもないですが…
受けるなら受けるで、弁護士としての信念に基いて全力でアベルを弁護します。
形だけでいいだの、周りから言われつつも彼は
アベルの死刑を回避することになります。

スパイの交換

また、このことがきっかけでアベルとソ連に捕まったスパイの交換を受けることになります。
しかし、交渉の地・東ベルリンで西側の学生が捕まってしまいます。
そこをなんとドノヴァンはアベル一人とアメリカのパイロット&学生の2人を交換しようとします。
周りからは前のアベルの時のように学生はほっておけ、ソ連とアメリカのスパイ1対1だろ常考と散々言われますが、
それでもドノヴァンは学生も交換の対象としようとします。
1対1の交換ですら一触即発の事態なのに、そこから勝負をかける彼の姿は素晴らしいの一言です。

この映画の魅力は空気感にあります。
特にドノヴァンとアベルの会話は距離感や物語の進行を上手く表しています。

彼は冒頭乗り気じゃなかったり、愚痴も言ってる典型的なおじさんっていうイメージなのですが、
それでも誠実に使命を全うするドノヴァンの活躍は見どころです。
まだ観てない方は是非。

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