「劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」感想-俺達の遊戯王が帰ってきた!

今日は「劇場版 遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」を紹介します。


  • 製作年:2016
  • 公開日:2016/4/23
  • 上映時間:130分
  • 監督:桑原智
  • 声の出演:風間俊介、津田健次郎、齋藤真紀、高橋広樹、近藤孝行、竹内順子、松本梨香、花澤香菜、日野聡、林遣都他
  • 概要:闇遊戯との決闘、そして別れを得て日常を取り戻した武藤遊戯(風間俊介)。ある日遊戯達の前に謎の少年・藍神(林遣都)が現れる。それと時を同じくして世界中で失踪事件が起き始めていた…

評価:10/10
オススメ:全ての決闘者(元決闘者含む)

遊戯王が誕生してから20年。原作及びアニメ「遊戯王デュエルモンスターズ」のその後を原作者である高橋和希本人がストーリーを作ったという完全なる続編です。原作完結から10年以上経ちまさか続編ができるとは…!
しかも、単なる続編だけではなく、あの人のストーリーが描かれている(ネタバレのため後述)というファン歓喜の内容にもなっているのです!

そして、ゲストキャラを演じる林遣都きゅんが想像以上に大活躍してるのも個人的にポイント高いです。
花澤香菜さんも相変わらずの天使っぷりを発揮しております。

※以下完全ネタバレ
※原作やアニメ「デュエルモンスターズ」をご存じない方向けには一切解説されてません、あしからず
※具体的には決闘(デュエル)、決闘者(デュエリスト)が読めない人はまず読まないほうがいいです

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個人的ツボ9選

まずは、本編を詳しく語る前に個人的にポイントが高かったシーンを列挙してみます。

1.冒頭シーン
軌道エレベーターにいる社長が完全に出落ち感があって面白かったのですが、それよりも千年パズルと、そこから全体が粒子になって消えていく演出が我々の親しんだ「遊戯王」を思い出させる演出でそれだけでも気分が高揚してきます。

2.体育教師・刈田先生登場
ここだけで泣いたのは俺だけでいい。
一応、原作を読んだのにご存じないという残念な方に解説しますと、いつも校門の前で遅刻や服装といった風紀を取り締まる教師として登場します。獏良了が転校してきた時に、髪を切れと迫るも闇獏良にRPGのコマにされてしまいます。通称村人D。

3.杏子の夢
ここも原作ファンならご存知の設定、海外でダンサーとして活躍することです。
そのための足がかりとして高校卒業と同時に留学を考えているみたいです。
てか、遊戯達も卒業してそれぞれの道に歩みだすのか…それだけでも感慨深いものがありますね。このあたりも原作では触れてなかった気がしますね…

4.御伽龍児と父親
チョイ役とはいえ、個人的には彼が好きなのでちゃんと出てくれてよかった…
で、ここが大事なのですが、アニメ「デュエルモンスターズ」では出番が増えに増えた御伽龍児に変わって、出番どころか存在すら消されてた父親・Mr.クラウンが出ているのです!

5.ブラック・マジシャン
この作品で出てくるブラック・マジシャン、なんと新デザイン版の方なんです。それだけでも1億点あげたい。

6.アゴ
説明不要。
気になる人は「城之内クソコラグランプリ」で検索してみよう!

7.社長の平常運転ぷり
社長こと海馬瀬人(津田健次郎)は相変わらず無茶苦茶な事やっています。
さらに本作は彼の闇遊戯に対する執着心を今一度見事に描き出しているのが凄くポイント高いです。
アニメ「デュエルモンスターズ」は海馬の登場を増やしすぎた結果、若干高度なツンデレキャラみたいになっていたところを原作で本来彼が持っている「闇遊戯への執着心」に軸を戻しているのです。

8.シャーディとバクラの関係
ある種の一番の見所というか、シャーディ彼はバクラと何か思わせるところが、せいぜい原作やアニメで読み取れるのは彼が既にこの世の人じゃなかったということ、それではなぜ彼は死んだのか、バクラの発言は何だったのか…なぜか、放置され過ぎて半分忘れてた真相が遂に描かれているのです!

9.アテムの扱い
後述します。

この7つの要素だけでも元々遊戯王を見てた、読んでた人達は観るべきだと断言できます。
アニメ版の良さは残しつつも原作本来の軸に戻してきという感じです。

海馬瀬人と闇遊戯

海馬瀬人とアテムこと闇遊戯が最後にデュエルしたのって実はバトルシティ編が最後なんですよね…
なので、形式的には闇遊戯は「勝ち逃げ」状態なのです。
そう、アテムと遊戯の闘い…彼が納得するはずがありませんね。
今回海馬はなんと地中深くに埋まった千年パズルを掘り起こし組み立てるという暴挙に出ます。まぁ、いつも通りの彼なんですけど。
一方で自身の脳の記憶から闇遊戯をバーチャルで再現させることに成功、それを決闘で倒します。しかし、この勝利には「意味が無い」と吐き捨てる海馬。ここからもかなりの執着心ヤンデレっぷりが見えます。
彼の独裁っぷりは一種のギャグの領域ですからね。「デュエルディスク無いと住民登録も出来ない」とかさらっと恐ろしい真実も出てますし。童実野町どうなっちゃうの…

新たな人物・藍神…の中の人

藍神を掘り下げる前に。林遣都をご存じない方の為に紹介します。
藍神を演じる林遣都はいくつもの映画に出演している私の大好きなイケメン俳優です。
さて、そんな彼の出演映画を振り返ってみましょう。

  • パレード…夜のお仕事(ただし男性限定)
  • 悪の教典…高校生。教師との禁断の関係(相手は男)
  • にがくてあまい(2016年公開予定)…ベジタリアンなゲイ。

イケメンの無駄使いとはこの事かっ…!
まぁ、銀幕デビューが「バッテリー」という腐臭の凄さで有名な作品なのでもはや諦めるしか無いのかもしれません…(実際男同士の熱い友情的な青春映画にも多く出てたり)
そんな彼が本作で最重要キャラを演じていたという事だけで個人的には3億点あげたいです。
しかも、セリフ量もかなり多く、叫んだりで色々楽しそうでなにより…

新たな人物・藍神

閑話休題。
さて、本作の藍神は「シン」の思想を引き継ぐものとして現れます。
彼はシンの理想の世界を作り出す為に千年パズル復活の阻止、そして「シン」を殺した復讐の為に遊戯達に近づいて来ます。

まずは千年パズルの完成を阻止するため千年パズルを手に入れるためエジプトで海馬と決闘することに。
藍神の世界・次元領域での決闘はレベル関係なくモンスターが召喚でき、気力を注ぐことでステータスが決まる(最大値は本来のカードの攻守)というもので、はっきり言って意味不明すぎる(褒め言葉
藍神はチート級にモンスターを出しては海馬を襲います。(敵がチートなのはいつものこと)
しかし、ここで、海馬はオベリスクの巨神兵をこのエジプトと地で降臨させるのです。ここだけで100回は泣いた。
神ドローっぷりも遊戯王ならではの醍醐味です。

勝負の結果的には決闘の間にモクバ(竹内順子)が千年パズルを奪取しようとしてうやむやになってしまいます。
が、藍神は際に千年パズルのピースを2つ奪い、一つは自分自身で、一つをセラ(花澤香菜)に渡します。

それにしても、海馬との決闘では当時の原作やアニメにはその当時程無かった、今の「カードゲームとしての遊戯王」のスピード感が逆に本編のテンポを支えているのが個人的にはすげぇってところですね。(なので、しばらく遊戯王から離れてた人達からはついていけないとの声もありますが)
すごい細かい事ですが、相変わらず海馬は手札をほとんど持たずに使い切るスタンスなんですね。

シャーディとバクラの関係

復讐のために遊戯達に接触していた藍神ですが、この部分が実はよく出来たミスリードになっていて、復讐の相手は実は獏良なんです。
シン、シャーディ・シンは闇バクラ(千年リングに宿った悪の人格)に殺されていたのです。
この復讐の真実が明かされる時、同時に闇バクラがなぜシャーディを知っていたのかという原作では置いていかれた謎が明かされるのです。
シャーディとか誰よりも早く原作に出てきたエジプト人ですからね。原作読まずアニメからの人にはわからないかもしれませんが、登場タイミングが海馬瀬人とあんまり変わらない本当に初期に出てますからね。

闇遊戯の存在

本作で誰もが一番気になるのが闇遊戯が本当に出てくるのかというところ。
千年パズルを完成したらどうなるのか、それを巡って千年パズルの完成を阻止したい藍神、千年パズル絶対完成させるマン海馬、そして遊戯の三つ巴の戦いになるのです。
ここまでの流れがうまく、セラが遊戯に千年パズルのピースを「信じている」と託し、一方でそれを知った海馬が知らない藍神に「実質ピースの一つはこちらにある」と挑発してこの三者の闘いを喚ぶ展開がいいですね。

遊戯は藍神と、そして海馬と戦うことになります。
遊戯と海馬が戦う時、ただ「俺達の決闘をする」という言葉だけを言うのがやっぱり海馬なんですよね。

そして、海馬や我々に突きつけられる千年パズルを完成させてもアテムの魂は復活しないという真実。
しかし遊戯は途中で気づいていたからこそ、この決闘の場に立ち向かっていったのでしょう。

そして千年リングの邪悪な意識に支配されて暴走する藍神と遊戯&海馬のデュエルが始まります。
このあたりは、うまくいえないですけど、”彼”が現れマハードを召喚するシーンは激アツです。特に先程の千年パズルの真実があったからこそ、ですね。
”彼”が喋らないという演出も前半のバーチャルの闇遊戯との対比を表していて神演出でした。

あと、同じ日に観た影響か、海馬が最後次元超えてアテムに会いに行くの脳内で「トライ・エブリシング」流れるからやめろ。
海馬は文字通り「なんだってできる」を地で行くような人でしたね。
交差点に現れる海馬等、彼は存在自体がギャグすぎる…

カードの効果

さて、映画を観た一部の方からカードの効果がわからずついていけないという声が聞こえます。
確かにカードの効果を知っていると、そこでこう来たか!みたいな楽しみ方もできるのは事実です。
ただ、ぶっちゃけカードの効果なんてあとでネットや友人に聞いてあのシーンを思い出しつつ「そうだったのか!」と膝を打つ、というのはデュエルモンスターズ放送時自分の楽しみ方でした。というか本来これが正しい楽しみ方と思ってました。
なのでカード効果なんて後から補完できるというのが個人的見解です。

 

こんなところででしょうか。(これ以上語ると本当にキリがない)
遊戯王は原作は読んでますが、アニメは「デュエルモンスターズ」以降は全く見ていませんし、ここ3,4年はカードからも少し離れてしまっていた(カード収集自体はやめてしまいましたが、時々新しいカードは調べてるのでトレンドはわかってるかも、実際遊戯の使うカードは大体わかった)なので、若干世間と解釈がずれてたり重要な部分を見落としているかもしれませんが。
連載当時原作をリアルタイムで読み続けていた者としては本当に感慨深いものがあります。
本当にこの映画を作ってくれてありがとう。ただ感謝しかないです。

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