「ガルム・ウォーズ」感想-私達は試されている

今日は「ガルム・ウォーズ」の紹介です。

しかし、最初に断りを入れさせて頂きたいと思ってます。
私は常日頃言っている通り「面白そうな」映画しか観ない人です。
つまり、正直に告白しますと面白くなさそうな映画は最初から観ないということなのです。

もちろん、この映画不安もありました。
初めての押井守監督の作品だったのですが、実写化の度にボロカスだったので。
それでも私は希望を持って行ったわけですよ。ええ。


  • 原題:Garm Wars: The Last Druid
  • 製作年:2014
  • 公開日:2016/5/20
  • 上映時間:93分
  • 監督:押井守
  • 出演(吹替版):ランス・ヘンリクセン(壤晴彦)、ケヴィン・デュランド(星野貴紀)、メラニー・サンピエール(朴璐美)
  • 概要:解説不能

評価:2/10
オススメ:できません

本作は世界観を実現するためにわざわざカナダで制作された「洋画」です。
某「進撃の巨人」や「鋼の錬金術師」みたいに日本人をわざわざキャスティングしない精神だけは評価に値します。

…それだけです。

※以下、多分ネタバレ
※不快な表現が含まれている可能性があります

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いや、正直どこをどう取り上げたらいいのかさっぱりすぎて…

心が死ぬ物語前半

一応、簡単に物語の冒頭部分を説明をしますと、

  • 「ガルム」と呼ばれるクローン人間がいた
  • ガルムは全部で8種族で創造主たるダナン(多分人間?)に仕えていた
  • でもダナンがどっかいっちゃったから8種族で戦争が起きた
  • 5種族が滅び、残るは空の「コルンバ」、陸の「ブリガ」、知の「ムクタク」だけになった

うん、既によくわからなくなってきましたが、大丈夫、本編はもっと意味がわかりません。

そんな中コルンバ族のカラ、ブリガ族のスケリング、ムクタク族のウィド、そしてウィドの連れていた絶滅したはずの部族の生き残り、ドルイド族のナシャン。

ガルパンも人物名が無数に出てきて大変だったのですが、ガルパンは人物名わからなくても、話の内容がぜんぜん理解できるのですが、本作はそれらをまず理解することを強いられます。わからないと、ますます本編がわからなくなります。

しかも、延々と説明してるだけなので、物語の流れで理解させる気がありません。
ぶっちゃけ苦行です。

あと、カラが旅に同行するのがグラの寵愛を受けたとかいう理由なんですか、グラって犬かよ!かわいいけど!!!
どうやら犬や鳥といったクローンではない生き物はガルム達からは聖なる存在として見られてるようです。

前半部分はとにかく世界観の説明ばかりでとにかく面白くありません。
ただ、後半はちょっとツッコミどころモリモリだったので個人的には楽しかったですよ。

ツッコミどころしかない巨人阪神

彼らは彼方にあるダナンと深く関わりがあるという伝説の森「ドゥアル・グルンド」のやってきます。
スケリングが操縦する戦車的なものでやってきたのですが、大木が多いからか戦車では先に進めず、またスケリング自身が体力の限界に来たため、森の入口で分かれます。

森に入ったカラ一行withグラは途中でトラップを踏み、巨人が出現します。

ウィド「奴らの弱点を知っている。ケーブルを切断するんだ」
(なんで弱点を知っていたのか聴いてはならない、いいね?)

カラ「聞いてた?」

スケリング「ああ」

と言ってスケリングは戦車から銃撃で援護しながら戦います。

とりあえずね、巨人の弱点はなんとかならなかったんですかね。
だって未来的な世界観にあってなんで有線なんだよ!
古代兵器的なのはわかるけど、ラピュタの巨人だってコードレスだわ!
制御には大量の通信が必要だから有線のほうが大容量かつ安定するのかな(好意的思考)

これはもしかしなくても押井守が過去に関わった攻殻機動隊の影響を多大に受けているからで、実際カラやスケリングは首からのケーブルを繋いで戦闘機や戦車を操縦しているのです。
でもね、巨人の場合ちょっと違うくないか?だって巨人に中の人いないんだろ?

しかし、これでもまだ普通なのです。
これが後半の超展開への布石だと誰が気づくでしょうか。

弱点があるからといって、巨人の力は巨大です。
カラ達は徐々に追いつめられてしまいます。
その時!スケリングの戦車が大木をなぎ倒しながら特攻、そのまま巨人に突っ込んで華々しく散るスケリング…

お前!これ以上進めなかったから遠距離砲撃してたんじゃないのかよ!
しかも、なんで巨人の頭部に突っ込むんだよ!ケーブル狙えよおおおおおおおおおおおお

はぁはぁ…

このシーン色んな意味で泣けます。
感動シーンのはずなので間違ってはいない。

笑ってはいけないラスボスシーン

そしてナシャンが正体を表し喋り出します。キェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!!
しかし、声にエフェクトかけ過ぎて何言ってるのか全くわかりません。
これが原版ならある種の高度なギャグとして許せたのかもしれません、しかし私が観ているのは吹替版だ。
そう、わざわざ日本語被せておきながら聞き取れないのである。
ふざけるな、ふざけるな鈴木敏夫おおおおおお!!!!!!
何の!ために!吹き替えているんだよ!!!
※鈴木敏夫…スタジオジブリで宮﨑駿、高畑勲と共に名作を生み出した名物プロデューサーにして、本作の日本語吹替版プロデューサー

はぁはぁ…

最後のやりとりもすごいですね。

カラ「彼ら、彼らって誰なのよ?名前ぐらい言いなさいよ!」

ナシャンに憑依されたウィド「キシャー!意味は妬みだ!」

ん?
一応フォローしておくと物語中盤で全員で自己紹介する中、自己紹介を嫌がるスケリングによると相手を名前で呼ぶ=支配するというガルム達の価値観から、本来ガルムは名乗らないというのが常識だったのです。千と千尋かな?
つまり、ガルムには理解できない言語→ガルム達に支配されない存在という意味なのだと思われます。

まぁ、既に大体の台詞理解できてないから言葉の一つや二つわからなかったところで問題ナッシングなんですけど。
だからもはや気にもならなかったですね。はぁ、そうですか、と。

最後その言葉を聞いたカラの絶望とともに、ガルムとダナンの戦いが始まる!
で終わるのですが、本来(作品自体に希望は無くても)世界観的には希望のある「俺達の戦いはこれからだ」エンドのはずなのに、どう見てもダナンの巨人たちに世界蹂躙されてバッドエンドにしか見えないんですけど、本当にこれで終わりなんですか!?
正気なの!?

 

あとエンドロール後のおまけいらなさすぎるだろ!
今まで観たどの映画よりも不要なおまけでした。
だって、最後犬しか映ってないじゃん!!!

ツッコミ多くて楽しかったですが、もう一度観たいかと聞かれたら笑顔で「二度と観たくない」と即答できる自信あります。

参考
『ガルム・ウォーズ』押井守流拷問映画(大酷評ネタバレなし感想+ネタバレレビュー) カゲヒナタのレビュー
映画「ガルムウォーズ」について叫びたかった(感想・演出紹介) : マスティの「アレが叫びたがってるんだ」

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2件のコメント

  1. 初めまして、コメント失礼致します。

    あの映画はBD特典でカットされたシーンの作画?が見れるとか・・
    巨人対ガルム連合もちゃんと戦うシーンあったみたいですが、予算足りないから切られた模様
    二時間も無いのが証拠だと思います。
    作品中、色々な作品オマージュらしきのありましたが全て裏目に感じました。
    むしろ不愉快に・・ブリガ兵の不自然なローラーダッシュは最近ならコードギアスのNMF、元祖はボトムズ

    そして世界観はナウシカよりSEGAのパンツァードラグーンですね(中東風世界でドラゴンに乗るゲーム)
    押井さんSEGA関連は戦場のヴァルキュリアにコメントしましたがサービスのつもりだった?
    空と陸の国はツヴァイで帝国(空中艦隊保有)とメッカニア(対空レーザー持ち)が争ってうまく差別化してましたが、ガルムウォーズはどっちも空中艦を保有してるから混乱します。
    ブリガを陸上戦艦にしたらロマンあるし解りやすかった。
    主人公の家を潰した老人が最後まで悪事を知られず何故か良い人の様に描かれ不愉快、せめて悪事が無ければ納得できましたが。

    オマージュに戻しますが一番不快感を感じたのがナシャンがサタン?になった後(666からしてサタン)圧倒的な雰囲気だったのに奇襲とは言え主人公にあっさり負ける(あんな化け物たかが銃弾で倒せるのか?)
    その後亡骸(少女?)の顔、カメラ目線はトラウマ映画旧エヴァンゲリオンまごころを君にの巨大レイの首を思い出しました。
    (偶然ですが一致します、グロテスクじゃないだけマシだが巨人のケーブルからしてエヴァを意識してるのは間違いない)

    押井さんは天才ですが、サポートする監督が複数必要ですね。
    彼だけでは、とても作品を描ききれないし右腕気取りの鈴木さんにも不信感を抱きます。
    (彼はジブリのゲド戦記もやらかしたし)
    二人共、実績はあるが老いてしまったのでしょうか・・(溜め息)
    むしろゲームで出すべきと思いました。

    長文失礼m(__)m

    1. >旅人さん

      コメントありがとうございます。
      そもそもの世界観が攻殻機動隊の影響受けまくりな気がします。
      (特にケーブルつなぐところとか)

      「君の名は。」は川村元気プロデューサーが色々仕掛けて成功させてるので、押井守監督もプロデューサー次第ではワン大きく化けるかもしれません。
      鈴木Pは「レッドタートル」でもセリフを無くすという大胆さで大衆に受け入れにくい作品にしてしまったりと、もうね…という感じです。

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