「リリーのすべて」感想-支える存在の大きさ

こんにちは。
先日は暴走してしまいましたね…すみませんでした。

落ち着いてきたところで、今日は「リリーのすべて」を紹介します。
この映画も激推しですよ!


  • 原題:THE DANISH GIRL
  • 製作年:2015
  • 公開日:2016/3/18
  • 上映時間:120分
  • 監督:トム・フーパー
  • 出演:エディ・レッドメイン、アリシア・ヴィキャンデル、ベン・ウィショー、アンバー・ハード、マティアス・スーナールツ、セバスチャン・コッホ他
  • 概要:世界で初めて性別適合手術を受けたリリー・エルベの半生を描く。

評価:9/10(美しい)
オススメ:全ての人

これ、凄すぎて語るところがあまりないのですが…(n回目

このリリー(エディ・レッドメイン)とゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)の関係が美しくも儚いと言いますか…
Twitterで述べたように、一種の美しい芸術作品を観るような気分でした。

※以下ネタバレ短評

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妻ゲルダの画のモデルとしてストッキングをやドレスを着ていた夫のアイナー。
モデルを行っていく内に彼の中でリリーが目を覚まします。
そして、 アイナーは徐々にリリーでいる時間が長くなっていきます。

…ちゃうねん、あらすじなんてどうでもええねん。(突然の関西弁
リリーが本当の自分と知り苦悩するアイナー。
そんなアイナーを支えようとしつつもアイナーが徐々に消えてしまうという悲しみを抱えたゲルダ。
頼みの綱であるはずの医者までもが「リリー」を病気だと決めつける世間の目に二人は苦しめられます。
観てるこっちも息が詰まりそうです。

ヘンリク(ベン・ウィショー)は最初にリリーに言い寄ってきた男で、
何回も会い、ゲルダに見られたりしてゲルダを傷つけてしまいますが、
実は彼はゲイで知っててリリーと付き合ってたというさらっと最終盤でネタバレがあるのですが、
リリーというよりはあくまでも女装した男性としか見てなかったというのがわかってこれもなかなか辛いです。

性転換手術という最後の希望にかけた性転換手術。
手術が終わったあとの「やっと本当の私になれた気がシマース」 というリリーの言葉こう…きますよね。
ただ、ゲルダのことを思うともうね…
ここまで夫のために尽くすゲルダの姿が力強く美しいです。
彼女の存在がリリーという女性を輝かせたのは間違いないです。

本作は決して悲劇ではなく、むしろ希望を与えるような作りになっているのも特徴です。
それを証拠にリリーでいる時は終始明るく、喜びに満ち溢れた女性になっています。(エディ・レッドメインマジ凄い)
他に産婦人科のシーンとかが他の病院が暗かったのと対象的に明るく、教会か天国をイメージさせるような雰囲気になっているのも特徴的ですね。
最後のナレーションにもある通り、リリーはセクシャル・マイノリティと呼ばれる人達の希望そのものですからね。
「リリー」でいることは喜びそのものだったんでしょう。
監督が「マトリックス」で有名な、かつ彼女自身を性転換を行っているラナ・ウォシャウスキーに会ったのも影響があるみたいです。

あとは忘れてはならない。マティアス・スーナールツ演じるハンスの存在ですね。
彼はアイナーの同僚で、リリーとゲルダの数少ない理解者です。
性転換手術を行う前にゲルダとハンスに最後のアイナーとして会うシーンが感動的です。

「英国王のスピーチ」もそうですが、支える存在というのを描くが非常に上手いです。
自分らしくありたいと願った一人の人間とそれを支えた人の物語…とにかくオススメです。

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