「映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!」-歌は魔法

※ここではプリキュアをほとんど知らなかった成人男性である管理人がネタで観に行った感想になります。なのでプリキュアをお子様に観せようか悩んでいる方のお力になれるかは正直微妙です。

本日は「映画 プリキュアオールスターズ みんなで歌う♪奇跡の魔法!」の紹介です。
しかし、プリキュアって実は私はほとんど知りません。アニオタ=プリキュア観てると思ったら大間違いなのです。
ハートキャッチプリキュアは水樹奈々に釣られて最初から最後まで観た唯一のプリキュアです。
そんな私が大量の親子連れに紛れて観てきました。なぜか。
自分でもなんで観に行ったのかはよくわかってないです。

一応ハートキャッチだけは知ってるので「プリキュア」というジャンルがどんなものかは多分わかってると思います。
本作はプリキュアの映画20作目!?もうそんなに作ってるんですね。
オールスターズっていうぐらいだから片っ端から歴代プリキュアが出てきて敵と戦うだけのファンサービス的な映画だと思ってました。

あと一応、プリキュア初のミュージカル映画というのは聞いていました。
おかげで余計どんな映画が飛び出してくるか想像もつかなかったんですけどね。


  • 製作年:2016
  • 公開日:2016/3/19
  • 上映時間:70分
  • 監督:土田豊
  • 声の出演:高橋李依、堀江由衣、嶋村侑、浅野真澄、山村響、沢城みゆき、新妻聖子、山本耕史他
  • 概要:人間界に来たみらい(高橋李依)とリコ(堀江由衣)の前に魔女ソルシエール(新妻聖子)とトラウーマ(山本耕史)が現れる。二人の狙いはある魔法を完成させるために必要なプリキュアの涙だった。

評価:10/10(すごい)
オススメ:親子で是非(大人も楽しめるよ!)

今まで映画を観た時凄まじい衝撃を受けた時が何度かあります。
想像していたものを遥かに上回る映画だった時です。
「アバター」、「桐島、部活辞めるってよ」 、「魔法少女まどか☆マギカ 新篇 叛逆の物語」がそうでした。
本作はそんな2,3年に1度レベルのインパクトがありました。

この映画はすごいです。
アナと雪の女王のようなミュージカル要素
プリパラやアイカツのようなアイドル要素という
最近の女の子達の好きなものを取り入れられていました。
そして話の主軸は始まったばかりの「魔法つかいプリキュア」を据え、
前作の「プリンセスプリキュア」をサブ、他のプリキュアはかなり出番が少ないという大胆な配置でした。
それはまさに今の女の子達に向けたものというのがよく伝わってくるものです。

一方で、アクション要素もしっかりあります。
しかも、ガンダムやマクロスの戦闘シーンに匹敵する迫力がありました。
適度にギャグシーンも挟みつつ、
そして、家族の愛までもがこの映画では描かれています。

こんだけ色々欲張っておきながら、早回し感一切感じさせずにわずか70分の上映時間に収まっているのがもはや奇跡です。
今までのクソ邦画を作ってきた偉大なる先人達にこれ観せて土下座させてやりたい。

ミュージカルがとにかく凄くて超本格でした。
アニメでミュージカルというチャレンジが凄いです。
しかもあの森雪之丞氏が関わってるから納得のクオリティです。

森雪之丞氏は布袋寅泰や氷室京介の曲の作詞を担当されている方で、
アニソンも「CHA-LA HEAD-CHA-LA」等歴代のドラゴンボールシリーズのオープニング他何曲もの作詞を担当されています。
そして、現実のミュージカルや演劇の作詞も沢山手がけている方で、私の大好きな劇団☆新感線の作詞もやっています。
(余談ですが劇団☆新感線、めちゃくちゃ面白いですよ。是非一度観てください)

ゲスト声優は実際にミュージカルで活躍されてる新妻聖子、
そして山本耕史…ツッコまないぞ…まぁ、彼もミュージカル経験者ですからね。
ゲスト声優も個人的には驚きで、ゲスト声優って話題のあの人!(特に芸人とか)というイメージだったのでこのチョイスも驚きです。(山本耕史は間違ってないけど!ないけど!)
観る前に知ってればスタッフの本気度が伝わってくるところですが、本作は完全前知識無しで行ったおかげで、この辺も個人的にはサプライズ要素でした。

※以下結末含めた詳細なネタバレあり
※過去最大級の長文です

スポンサーリンク

 

プリキュアの涙を守れ

本作は「魔法つかいプリキュア」のみらいとリコがしっかりとした主人公として描かれています。
プリキュアでは新人である二人は普段魔法界にいるようですが、人間界でプリキュアを見つけ参考にしようとしているみたいです。
ちなみに、「魔法つかい」プリキュアです。
プリキュアシリーズ初めての魔法少女です(今までのプリキュアはセーラームーンと同じ「戦士」です)。
なのでテレビ観てない私はプリキュアなのに魔法で戦うの!?身体使ったアクションは!? と心配していましたが、杞憂に終わりました。

閑話休題。
そこに現れるソルシエールとトラウーマはプリキュアの涙を手に入れるため、
プリキュア達の過去の記憶から敵を作り出し襲いかかってきます。
ここ、プリキュアシリーズを知らない私はわかりませんが、歴代の敵が出てるというのはなんとなくでわかりました。
ちなみにハートキャッチプリキュアの敵がどれだったかは特定できませんでした(爆死

ところが敵は強力な上、次々と現れほとんどのプリキュアは捕まってしまいます。
この時捕まらなかったのがミラクル(みらい)とマジカル(リコ)、
そしてハピネスチャージプリキュアと
キュアハッピーやキュアブロッサムのシリーズを超えた混成ピンクチーム(チーム名名乗ってた言ってた気がするけど聞き取れず)でした。
このピンクチームも登場から出落ち状態で笑いましたw
しかも4人同時に変身するけど、4人合わせってと言いながら全然合って無くて酷かったです(褒め言葉)

尋問

一方トラウーマは捕まえたプリキュア達を尋問で涙を流させようとするのですが、その方法が
1.超感動系人形劇
2.玉ねぎみじん切り
3.スカンク

意味不明すぎるwww(褒め言葉です)
キュアマリンさんが相変わらずのツッコミ役である種の感動でした。
多分、プリキュアシリーズを観てる人達はこういう細かいネタで感動できるのでしょうね…ちょっとうらやましいです。

歌の謎

さて、本作で一番軸になっているのが歌です。
過去の記憶から出てきた敵と戦う途中途中で聞こえてくる歌がソルシエールと大きな関係があるようです。
この歌をミラクルとマジカルは歌うことで力が湧いてそして先に進むのです。

プリキュアの映画といえば…

プリキュアシリーズといえば淫獣妖精も重要な要素ですよね。
魔法つかいプリキュアの妖精、クッキーのモフルンがいい味出してましたね。
彼はプリンセスプリキュアの妖精達とこっそりソルシエールの城に潜り込むのですが、サングラスをかけ(自称)完璧な変装で見事にトラウーマに見つかりますw
逃げ込んだ先で見つけたのが、プリキュア映画(多分)最大の要素である魔法の杖(ミラクルステッキライト)です。
これ、トラウーマは苦手なようで振って撃退します(もちろん映画を観ているみんなで振ります)
※なお、ミラクルステッキライトは中学生以上には渡されません

究極の魔法とは

そしてソルシエールと、ミラクル、マジカルの直接対決に。
そして、ソルシエールの過去、魔法の先生にして母親がわりだったある女性を復活させ究極の魔法を聞き出そうとしていたことが明らかになります。
そして、戦いの中で究極の魔法は実はその歌そのものだった事に気づきます。
感極まったミラクルは涙するのですが、ここをトラウーマは逃しません。

なんとトラウーマは自分の封印された力を開放するためにプリキュアの涙を狙っていたのです。
うん、知ってた。

ミラクルとマジカルは魔法の杖で他の捕まえたプリキュア達を助けれるかもしれないと気づきます。
プリキュア達を助けるために魔法の杖を再度振ります!(もちろん映画を観ているみんなで)
ミラクル、マジカルも振ります!
いや、お前らは戦えよ!
※尚、管理人は成人男性の為ミラクルステッキライトは持っていません

歌の力

そして、歌に合わせてみんなでライトを振ろうと言われ、
ソルシエールによるライブが始まります。
※劇場内でのサイリウムの使用は他のお客様のご迷惑になるのでご遠慮ください。

曲に合わせてプリキュア達が戦うのですが、
このシーンがガンダムかマクロスの戦闘シーンバリの超圧巻アクションです。本当どこサーカスだよ。とにかく凄いの一言です。
プリキュア達はソルシエール歌とみんなの応援(ここ大事)のおかげで力をもらいトラウーマを倒します。

そして

ソルシエールも反省し小さい魔法つかいを教える仕事につきたいそうです。
話もめっちゃいいんですよ。
あと、ライトを振るシーンでは妖精たちやプリキュア達がスクリーンに向かって「ありがとう」という演出があるのですが、
ここだけミラクルとマジカルの二人が目を閉じて(しかもスクリーンを向いていない)「ありがとう」というのが地味に好きなところです。

最後は集まったプリキュア達に改めてプリキュアの事を色々と聞こうとするみらいとリコですが、
逆に魔法のことを知りたい歴代メンバー達に逆質問攻めされてしまいます。
プリキュア初の魔法少女という設定をうまく逆手に取ったいいオチでしたw

 

以上、
かわいい女の子が活躍してミュージカルで
アクションも本格的で仲間の絆、親子の愛の話も詰まってて
笑いあり涙あり、歌って踊れて
これがたったの70分で味わえるんですよ!これをオススメしないはずがないです!

世の中には120分あっても上記の要素1つですら満足にできない映画がごまんとあるのに…

唯一のハードルは子供のいない大きなお友達にはハードルがあまりにも高すぎるところでしょうか…
ちなみにプリキュア観に来る女性の方って意外と多いですので、女性の方は意外と気負わなくても大丈夫です。
なお、男はほとんどいない。ヘタレどもめ…

オマケ
この記事を書くにあたり、公式サイトを見てみました。
プリキュアって44人総勢いるらしい…多すぎるだろ。
しかも「プリキュアオールスターズ」 シリーズでしか出ないプリキュアもいるらしい…マジか…
勉強しなくては…

最後までご覧頂き誠にありがとうございます。

スポンサーリンク

コメントを残す

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください