「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」感想-ゆきあつ。

今日は「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」の紹介をする前に一つ。

重大なネタバレしてしまって大変申し訳ございません!

「えっ、どこがネタバレなの?」って疑問に思った方はおそらく大丈夫なので、このまま紹介させてください。
「おい、そういうことかよ!どうしてくれるんだよ!」って思った方もとりあえず解説させてください。ね。
だって言わずにはいられなかった…


  • 製作年:2016
  • 公開日:2016/4/29
  • 上映時間:109分
  • 監督:金子修一
  • 出演:野村萬斎、宮迫博之、安田章大、杉咲花、木村文乃、ちすん、梶原善、風間杜夫、高畑淳子他
  • 概要:物や場所に残った記憶、それが残留思念。仙石和彦(野村萬斎)はその残留思念を読み取ることができる特殊能力を持っていた。一時期はお笑いコンビ「マイティーズ」を組み、その能力を芸として活かしていたが、コンビ解散後は引きこもり生活を送っていた。一方、元相方の丸山竜二(宮迫博之)は解散後ピン芸人として活動するも鳴かず飛ばずだった。ある日丸山のいる事務所に秋山亜美(杉咲花)という女子高生が「人を探して欲しい」と訪れてきて…

評価:6/10
オススメ:古沢良太ファン、新しい野村萬斎が観たい方、アニメオタクな方

本作の主演は「陰陽師」、「のぼうの城」でおなじみ野村萬斎です。
彼の演技は誰が見てもインパクトのある演技で有名ですね。
そんな彼がラノベにいそうなヘタレ系引きこもり(ちゃんと理由はありますがそのあたりは後述)主人公を演じてるだけで本作には価値があると思います。

あまり推理的な要素で言えば若干薄いのですが、話の展開は上手く引き込んできます。
何より原作のないオリジナル作品なので、色々考えながら楽しめます。話の流れ自体を推理するのは楽しいですし。

まぁ、タイトルにも書いた件で色々台無しすぎるんだけど。
逆にタイトルの意味がわかり、ヘタレ引きこもり主人公とどっちかというとアニメオタクに全力で勧めるべき映画なのではないのでしょうか。

※以下途中までは微ネタバレ
※後半の重大なネタバレは改めて警告入れてますので、途中までは読んでも大丈夫です

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お笑いコンビのバディもの

探偵ものの定番といえばバディもの。
日本ではお馴染み「相棒」をはじめ、古沢良太脚本作品にも「探偵はBARにいる」といった作品が多くあります。
大体の場合は片方が警察関係者か探偵であることが多いのですが、本作はふたりともお笑い芸人(片方は「元」だけど)です。

仙石は概要の通り残留思念の読み取ることができる能力者。
しかし、思念はネガティブなのも多かったのです。
残留思念は自分の記憶のように受け止めないといけなく、本来次の思念を読み取るのに時間を必要としました。
連続で読み取るには心の負担が大きすぎたのです。
しかし、「マイティーズ」時代には多くの残留思念を読み取りすぎて引きこもりと化してしまいます。
目の前の人間の裏側が物の思念を読み取ることで人間は裏の顔のある醜い生き物だと思うようになってしまったためです。

ただ、熱帯魚に一日中話しかけ、いざ出かける時も帽子やマスクマストの感じは、THE ヒッキー。
それを野村萬斎が演じているというだけで素晴らしいですよね!

相方の丸山はアロハシャツにセカンドバッグを持った見た目チンピラのような男。
口が悪く思ったことはすぐに思ったことを口にする人間で、彼は彼で孤立したような人間でした。

そんな二人が「マイティーズ」をやっていたのは丸山が表裏の無い人間だったからという深イイ話がもある一方、前述の通り残留思念の読み取り過ぎ(本来前述の通り期間が必要なのに丸山が強引にやらせてた)で仙石が人間不信に陥りコンビは解散。
そんな二人が再会し事件を解決します。

コンビ再会

丸山の前に「人を探して欲しい」と現れた秋山。
秋山は音楽指導の教師・沢村幸恵(木村文乃)がマイティーズの大ファンで、当時ペテン師と世間から罵られた仙石の能力をなぜか本物と確信しているという人でした。
秋山は映画の冒頭でピアニストの夢を諦めた沢村に「先生の夢を押し付けないで」と練習部屋を出て行ってしまいます。
しかし、沢村がいなくなってしまった時秋山はマイティーズを「先生が信じるなら私も信じる」と言うところから、秋山は内心では沢村をとても慕っていた事がわかります。

丸山はお金のため、仙石と再会しに行きます。
仙石は嫌がるのですが、秋山が落としていった爪やすりの思念を読み取り、事件に協力するようになります…

具体的なあらすじはこんなところです。
残留思念を読み取り、「長い髪の女」を追いかけていきます。
さらに説明すると長くなりすぎるので、この辺りは是非劇場で観て欲しいです。
原作が無い分、ドキドキハラハラしながら楽しめますので。

 

※ここから犯人含め結末について言及しています

ゆきあつ

飛んで、ラストのネタバレになってしまうのですが、犯人はゆきあつでした。
え、ゆきあつって誰って?
ゆきあつは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」の登場人物じゃないか!

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自分が目を話した隙に女の子を死なせてしまった罪悪感から人格が歪み、自ら女装をはじめるとか完全にそうだよね。
とりわけ長髪に白いワンピース姿は完全にゆきあつでした。本当にありがとうございました!
多分あの花もゆきあつが暴走したらじんたん達皆殺しだったかもしれない…

それにしても、リアルゆきあつ演じたのが関ジャニの安田章大なのですが、彼が演じてるせいでギャグ感マシマシでシリアスシーンなのに腹筋が死んだ…

首飾り

仙石は秋山の爪やすりの残留思念で沢村を見て、捜査の協力をするようになります。
冒頭は仙石が一目惚れしてしまったように見えるのですが、本当は首飾りに気づいたからかもしれませんね。
最後の秋山の首飾りへの発言からもそれが読み取れます。

実はその首飾りは仙石が以前、拾って思念を元に沢村に届けたものなのです。
本当は仙石は沢村の家に置いて逃げようとするのですが、逃げる姿を沢村本人に見られてしまいます。
彼女がマイティーズを信じるのはここから来ていたというわけです。
2人の関係が伏線の貼り方も上手く、一番の見所でした。
ゆきあつはどうでもよかった…

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