「エヴェレスト 神々の山嶺」感想-無。

こんにちは。
今回は「エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)」を紹介します。


  • 製作年:2016
  • 公開日:2016/3/12
  • 上映時間:122分
  • 監督:平山秀幸
  • 出演:岡田准一、阿部寛、尾野真千子、ピエール瀧、甲本雅裕、風間俊介、テインレィ・ロンドウップ、佐々木蔵之介他
  • 概要:カトマンドゥを訪れた山岳カメラマンの深町誠(岡田准一)は日本のエヴェレスト遠征隊に参加するも2人が亡くなり登山は失敗。深町の写真集もご破算になってしまう。街をあてなく歩いていた深町は古いカメラを発見する。それはジョージ・マロリーがエヴェレスト初登頂を行ったかを知る重要なアイテムだった。

評価:2/10
オススメ:阿部寛のファン

散々、今まで当ブログで賛否映画に対し「考えるんだ感じろ」と力説してた私も白旗を上げざるをえませんでした。

見所が阿部寛の演技しかないという、逆にそれ以外エヴェレストの雄大な大地を観るしか無いって、そこも去年「エベレスト3D」がやったから!

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↑3Dで感じるエベレストすごい

一応本作の方が高地でロケやったらしいですけど、観てる側からすれば迫力さえあれば高さなんて割とどうでもいいわけで…(酷

なお、一部で騒がれている岡田准一の演技は下手では無いです。彼の役そのものが酷いだけです。

てか最後「んんん???」でしたもんね。
久々にどうしたらいいかわからない。

※以下、本作のファンの方には不快な表現が含まれている恐れがあります

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序盤はマロリーのカメラを所有している男、羽生丈二(阿部寛)の周辺が掘り下げられていきます。
そこで感じるのは狂気。山以外は全てを捨てるのも厭わない男でした。

通常険しい山ではザイルパートナーといって2人でザイル(登山用ロープのこと)で2人を繋げて、仮に片方が滑落しても中に浮いて、復帰することができるのです。
しかし、仮に滑落した方が意識が無かったり、動ける状態ではなかった場合、彼は宙ぶらりんのまま、彼をぶら下げてるパートナーも一緒に落ちてしまう危険性があるのです。

そんな場合どうするのか、普通は(嘘でも)引っ張って助けると言います。
しかし、羽生は多くの登山家の前で躊躇いなく「(宙ぶらりんの)パートナーと繋がっているロープを切る」と言い放ち、立場的にも孤立していくというシーンがあります。
自分が山を登るのが全てと言わんばかりのシーンです。

もう一つ、本のページや鉛筆を極限まで削り落とすシーンも印象的でした。
その後台詞にある通り「極限まで身体を軽くする」ためなのですが、「エベレスト3D」ではそもまでやる奴いなかったぞ…(同じエベレストでも、向こうは「観光登山」だから姿勢の違いでしょうが)

と、中盤までは羽生の山に対する執着心と狂気、そんな羽生に惹かれていく深町の描写が描かれています。
伊達に羽生は「冬季 南西壁 単独 無酸素」での登頂を目指していません。

しかし、終盤よくわからないことが起きます。
あまりにもよくわからなさすぎて、説明できないぐらいです。

ざっくり言うと、

  • 深町が途中で写真を撮ることもマロリーのカメラもどうでも良くなっていく展開
  • 「なんでこんな目に会わなければならないんですか!」

最後の「俺に取り憑け!」のシーンを観た瞬間の私→( ゚д゚)
で、その後羽生の手記の言葉を唱えながら下山する深町(多分羽生が深町に取り憑いたのを表しているとは思われる)…
登頂しないし、マロリーのカメラ放置だし、深町が降りたところでまさかの映画終了というもう意味不明。誰か解説プリーズ。

ここまで心が無に終わったのは「BUDDA」以来でしょうか…
上記の通り、羽生のキャラクターとそれを見事に表す阿部寛の演技は素晴らしいですが、結局この映画(というか深町)が何をしたかったのかが全くわからなかったのが辛いです。
まぁ、ひらパー兄さんのパロポスターが作成されただけでもこの映画の価値はあったのではないでしょうか(小並感

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