「劇場版 “文学少女”」感想-色々もったいない

今日は家にあった「劇場版”文学少女”」を紹介します。
原作はライトノベルです。この文学少女シリーズはあまりにも愛が深すぎるので語り始めると1日が終わるので割愛しますが、それだけ好きな作品です。


  • 製作年:2010年
  • 公開日:2010/5/1
  • 上映時間:103分
  • 監督:多田俊介
  • 声の出演:花澤香菜、入野自由、平野綾、水樹奈々、小野大輔、豊崎愛生、宮野真守、伊藤静、下田麻美他
  • 概要:高校に入学したばかりの井上心葉(入野自由)は木蓮の木の下で本を読んでいる少女・天野遠子(花澤香菜)と出会う。彼女は秘密を見た井上を監視と称し自らが部長を務める文学部に強制入部させる。時は流れ、天野が卒業を控えた冬、ポストに謎の絵が書かれた手紙が入れられる…

評価:3/10(色々残念)
オススメ:宮沢賢治が好きな方

この作品って初めてのアニメ化なんで「テレビシリーズ観てるの前提!」みたいなの無いんですけど、
どう見ても「原作読んでる前提!」みたいになってしまっていて、逆に原作読んでると物足りないところだらけで発狂するというどこに向けた作品かよくわからなくなってしまってます。

あとは宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と「よだかの星」を読んでいるかどうかでも大分変わってきます。
むしろ原作そっちのけで「銀河鉄道の夜」を抑えるのがベター。

※毎度お馴染み不愉快な表現が含まれている可能性があります。本作のファンの方ごめんなさい。
※いきなりネタバレしかしてません。それどころか原作シリーズのネタバレぶっ込みまくってます。
※本記事では天野遠子を敬意を込めて遠子先輩と呼んでいます。

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豪華スタッフとキャスト

この作品、スタッフが今の活躍を考えると超豪華になってます。
「黒子のバスケ」監督の多田俊介監督を筆頭に、作画監督、原画に「攻殻機動隊ARISE」監督の黄瀬和哉、「SHIROBAKO」、「Charlotte」キャラクターデザインの関口可奈味、そして「A KITE」、「ウィザード・バリスターズ」の梅津泰臣まで参加してます。
声優も豪華で主人公の花澤香菜筆頭に、入野自由、平野綾、小野大輔、水樹奈々と当時既に人気の声優をガンガン投入しています。
これだけ凄いスタッフを揃えてるので、このメンツだけ観たいって思う人出てくるんじゃないでしょうか。

ここが残念

作品の中身に移ります。
まずは劇場版一本に全て凝縮させるためにありとあらゆる設定を削ぎ落としています。
竹田千愛(豊崎愛生)のバックボーンを全て捨てたのはどちらかと言うと英断ですね。千愛がただの女の子になりましたけど…
ただ、約2名有名声優当てたのに台詞が一言づつしか無くて、コイツ誰だよっていう事故が起きてます。
それが櫻井流人と姫倉麻貴です。

櫻井流人は作中遠子先輩(花澤香菜)を呼ぶだけなのですが、唐突にエンドロールで千愛とイチャイチャしてるんですよね。このシーンいらなかっただろ。
原作ファンからすると逆に、そこまでの展開描けよ!ってなります。
しかも中の人は当時「DEATH NOTE」、「ガンダム00」で既に人気だった宮野真守です。
そんな声優をメインキャストのところに載せておきながら一言終了って凄いな、おい。ファンは怒っていい。

姫倉麻貴(伊藤静)は同じく遠子先輩に向けた「あとで報酬はたっぷり支払ってもらうわ」という一言です。
冒頭のリムジン通学で察してもらえればなんですが、お嬢様です。遠子先輩の大親友でもあります。
ちなみに報酬は遠子先輩の身体で支払う(原作の表現ママ)形になってます。
あ、ちなみに姫倉が趣味にしている絵のモデルになることです。
そこら辺の説明も一切ないので、 突然現れた凄腕エージェントにしか見えません。

あと一番致命的なのが朝倉美羽(平野綾)の存在。
そもそもこの劇場版の原作は文学少女シリーズ5巻目「”文学少女”と慟哭の巡礼者(パルミエーレ)」で、実は美羽は1巻から心葉のトラウマとして苦しめ続け、遂に5巻に美羽本人が登場!って形なんです。
でもここは初見の方なら上記の二人と比べたら気にならないとは思います。

で、彼女のトラウマのせいで書くことをやめた心葉なんですが、そもそも遠子先輩は井上ミウが大好きで、心葉が井上ミウだと知ってて文芸部に入部させ、
そして小説を書かせることでトラウマを克服して再び作家として立ち上がって欲しいという思いがあったのです。
そこら辺が完全に削られてるので、遠子先輩が若干ウザキャラに見えてしまってるのが残念ですね…

まぁ、他にも言いたいことは色々ありますよね。
プラネタリウムでのシーンとか、美羽と芥川一詩(小野大輔)のラストも唐突すぎるだろ!云々…

展開もアレ

本作は内容以外にも言っておかなければなりません。
ここからの作品としての展開の仕方がもう色々アレなんです。

まずはOVAが3本出てます。しかも文学少女が公開2週間後から唐突にそれぞれの劇場版の冒頭にOVAを流すという事を始めました。何回劇場版観させるんだよ!
3本の内容はそれぞれ遠子先輩、朝倉美羽、 琴吹ななせの3人の劇場版より前の部分が見れるというものです。
これ、遠子先輩の分だけでも本編に組み込んでたら大分違った気がします。てか一番大事。

さらにドラマCDも出たので竹田千愛もどういうキャラクターかは実質これで分かるようになります。
あ、これ全部制覇してもエンドロールのカップル×2は理解できないから大丈夫。

いいところを探してみた

いいところは、やっぱりこれだけドロドロとした内容なのに綺麗な物語と言える不思議な原作の雰囲気はそのまま引き継がれてあります。
あとは琴吹ななせの存在ですね。水樹奈々が正統派ツンデレキャラを演じている数少ないキャラでもあります。
テンプレなツンデレで胸が大きくかわいいという純粋な萌え要素に加え、文学少女シリーズ唯一の常人というのが大きいです。
(詳しくは原作を読んで頂ければわかりますが、千愛も一詩も実は相当な闇を抱えています)
本当、この娘の恋を純粋に応援したくなるんですよね。

 

気づいたらダラダラと書き連ねただけになってしまいましたね…要は普通にテレビアニメとかで展開して欲しかったなぁ、って思います。
普通にやればそれなりにヒットしたと思うんですよ、それからコンテンツ自体も既に原作がたくさんあったから伸ばせるものだったのに…って思うと残念ですね。

一応時間を書けて書いたものなので残しておきますが、もっとスタイリッシュな記事にしたかったですね…今さら後悔。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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